モンベルストア小清水

 

今日も元気に小清水原生花園を通って帰宅。その途中、4月にオープンしたばかりのモンベルストア小清水に寄りました。

 

入り口にはモンベルストアのシンボル、大きなクマのぬいぐるみが季節のアウトドアファッションに身を包み、お出迎え。一歩お店の中に入ると木の香りとともに色とりどりのアウトドアグッズが飛び込んできます。青、赤、ピンク、オレンジ、ライムグリーン…ウッディな店内をゆっくりと歩きながらカラーバリエーションに富む商品を眺めているうち、「最近、派手な色に飢えてたな〜」と気付きました。緑深い、あるいは白一色の雪山に入っても目立ちやすいように、アウトドアグッズには彩度の高い派手な色のものが多いです。たとえアウトドアに出かける予定がなくても、見ているだけで楽しい気持ちになります。

 

そのようにしてウキウキした気分になっていると、最近抱えていたこの先への不安や生活の中で生まれた疲れがふと解けて、大学生の頃まで感じていた色への素直な感動が蘇ってきました。デザインを学んでいた時は、作品を制作するなかで、何万通りとある色と色の組み合わせを試すのが楽しかった…。

 

軽い足取りで2階のギャラリースペースを覗いてみました。現在展示されているのは、期間中に小清水へ訪れた子ども達の、小清水原生花園に咲く花々の塗り絵作品たち。子ども達の素直な感性で選ばれた色の組み合わせはとても鮮やかで、見ていてとても清々しい気持ちになりました。奇をてらうこともなく、ただ自分が好きだと思った色を、自分のタッチで塗っていったのでしょう。暖色と寒色できっぱりと塗り分けられた花などは、美しい民族衣装をも彷彿とさせました。

 

感心して見ていると、色とりどりに塗られた花たちの背景が空色で塗られた作品が。上部には幼い文字でこんな一文が書かれていました。

 

「あおぞらのしたで、はながうたっている」

 

感動で鳥肌が立ちました。空が青く晴れ渡った日には、道東の優しい日差しに当てられた花々はとても生き生きとしています。そのなんとも言えない、花が全身を使って輝いている様子を、見事に言葉にしてくれたと思いました。

 

ある程度歳を重ね、素直な気持ちで手を動かす、行動することがとても難しくなってしまったけれど、見る者に大きな感動を与えるのもまた素直な気持ち。そんなことを改めて考えた時間でした。損得を気にせずまっさらな状態で、やりたいことをやって、気になったものを見る。その積み重ねで次の場所へ辿り着くことができたら、最高に幸せでしょうね。