天に続く道

 

仕事が終わってお疲れさん、家帰ろ…とその前に、天気がよく夕暮れが良い感じでしたので、久々に天に続く道のスタート地点に行ってみました。

 

やはり観光シーズン真っ只中、木造展望台も、天に続く道のスタート地点に新設された駐車場も観光客で賑わっていました。そんな中、そよ風に吹かれて眼下に広がるオホーツク海と麦畑を眺めていますと、隣に子ども二人を連れた親子がやってきて、「広いね〜、北海道に来られてよかったかい?」とお父さんに抱っこされた子どもが尋ねられて「うん」と返事をしていました。なんとも心温まるひととき。

 

ここは住み込みバイトをしていた時から一息つくために通っていた大切な場所。本格的にここに住み始めた後も通い続け、日常となりつつあったこの場所だけれど、非日常としてここへ来た人にとっても海と大地の広さに感動し、果てしなく広がる大空と幸せを分かち合うには十分すぎる場所。

 

「こんなに綺麗な場所だったらそりゃ誰でも離れられへんわ」

 

今年お知り合いになったばかりの、大阪から斜里へ短期アルバイトへやってきた人から言われた一言がずっと頭から離れません。この素晴らしい光景を日常として手に入れようとしたけれど、そんな贅沢をするにはまだ若すぎたのかしら?

確かに、私にはまだまだ日本中、世界中に出掛けて行って、やりたいこと、見たいものがたくさんある。この地に納まるつもりはありません。しかしこの美しい場所を拠点として、世界中飛び回ることはできないのでしょうか?やはり叶わぬ夢なのでしょうか?

 

大抵の人が一度は夢見る田舎暮らし。実現するにはそれ相応の苦労が必要で、ほんの1、2年で安定するものじゃないと身をもって知ったけれど、果たしてそれまで頑張れるかどうか。頑張る意味を見出せるのか。

 

今度また仕事とか、金銭とか、人間関係とか、目の前のことで頭がパンパンになることがあったら、家も車も物も手放し身軽になって、生活費に困らなかった日々に一旦戻ろう。そしてまた生き方をゆっくり考えよう。一度立ち止まる方法を知って、少し賢くなったことは確かです。だからどうなっても大丈夫。でもあと3年は試行錯誤したいなぁ。ちゃんと貯金もしながら。しかし3年もかける価値はあるのか?今すごく悩んでます。ブレブレです笑

 

この展望台へ初めて来た時を懐かしみながら、オホーツク海に沈む夕日を眺めていました。

 

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